さて、榛名湖コースを下見したり、榛名神社に参拝したり、夜に皆で前夜祭をしたり…..と、完全にメインが前日になってる我々ですが、本当の戦いはここから始まります。
いよいよ待ちに待った第6回榛名山ヒルクライムの大会当日です!
【動画はこちら。読了後再生をお勧めします】
午前4時出発!いざ決戦の地へ!
決戦当日、5月20日の午前3時に起床。
というかベッド硬いし眠れないしで「もうこれ分かんねぇな」と、潔く睡眠を諦めて手早く準備を終えて音楽を聴くことに。
このブログでもちょいちょい言っていますが、僕は蜜柑星のアルバム「未完成エイトビーツ」がかなりお気に入り。こういう夜明け前の時間帯とマッチしている曲が多く、割とリラックスして過ごせました。
朝ごはんは昨夜のうちに買っておいたコンビニのおにぎりを3つ。
僕は修学旅行などで「一日目の夜にはしゃぎまくって、二日目の朝からすこぶる調子が悪くなる」タイプの人間なので朝ごはんはあまり食べない人なのですが、この日は流石に別。
ここぞという場面で力が出せるようにおにぎりをしっかりと食べておきます。
チェックアウトは部屋の鍵をフロントに返すだけ。
朝の忙しい時間帯にワタワタしなく済むので、実にハルヒルに合っていますね。
時刻は午前4時。外に出てみると思いのほか寒く、体感温度ぶっ壊れてるた〇いずみさん以外の皆さんは下山用のウイブレを着てます。
出発前に少し話していると、ホテルの正面からみそ汁を片手に、王者の風格を漂わせる のみおんさんが登場。
寒そうに体をさすっている僕たちに見せつけるようにみそ汁をズズッとすると、「皆さん今日は頑張りましょう(上から目線)」と言ってホテルの中へと帰っていきました。
流石のみおんさん……俺たちにできないことを簡単にやってのけるッ!そこに痺れるあこがれるゥ!
午後4時ごろ、高崎駅前を出発。
市内に振り分けられた駐車場(車で来る方向けに、市内の色々な場所が駐車場として開放されています)に着くと、早速自転車を組み立て始めます。
ちなみにじゅーのさんが右手に持っているのは虫よけスプレー。例年、出走前や下山待ちで虫さされに遭う人がものすごくいるらしく、もはやハルヒルの必需品となっています。(公式の大会パンフレットにも記載されているほど)
じゅーのさんがフロアポンプまで用意してくださったので、しっかりと空気圧を調整して大会に臨むことが出来ました。ありがとうございます(*´∇`*)
そして時間は経っているものの、駅前より駐車場の方が確実に寒いです…..。
僕らが準備を進める横で、ハルヒル常連のベテラン・きっちゃんさんは余裕の三本ローラーでアップを開始。
「お前ら意識が低いんじゃないのか」
「ハルヒルは7月に控えたPEAKSの前哨戦。軽く一捻りしてきてやるぜ」
と、寒い寒いと縮こまっている僕たちに喝を入れるほど準備は万端のようです。
いよいよスタート!
頂上で受け取る荷物を預けた後は、自転車を置くためにグラウンドへ。
ゆっくりと進む列に乗っていきますが、「本当にロードバイクってマイナースポーツなのん?」と思うほどに、前後左右にローディーが溢れています。
右を見るとOltre XR4、左を見るとDOGMA F10がゴロゴロと。
サイクルエキスポやサイクルモードなんて目じゃないくらい、そこらじゅうにハイエンドモデルを見かけます。どうなってんだハルヒル(震え声)
ここでエキスパートにエントリーしてしまったたかいずみさんは一足先にお別れ。
ただ、分かれてからもちょくちょくLINEで状況報告してくれます。
当たり前ですが、周り全員がエキスパートの黄色ゼッケン……。
威圧感が半端ないです…..。
こちらはエキスパートクラスのスタート直後、後発ウェーブの選手たちが待機するグラウンド。
数えきれないほどの人たちが自転車をグラウンドに並べて、出走のアナウンスを待っています。
手前にあるのは仮設トイレ。写真左端に見切れているのが男子トイレで、実はまだまだ左のほうにずうっと続いています。中央に写っているのは女子トイレです。
もちろんこういう大規模イベントで議題に上がるトイレ事情ですが、ハルヒルになると少し変わります。
実際に参加した人は分かると思いますが、男子トイレと女子トイレの混雑具合が普段と逆なのです。
元々自転車は圧倒的に男性人口の方が多く、女性人口増えてきたとはいえまだまだ少数。
となると必然的にこういうイベントでも女性の参加比率が圧倒的に少ないため、女性のほうがトイレの設置数に対してかなり余裕があります。
逆に男子トイレの混雑具合はすさまじく、会場である体育館の中に設置されたトイレももちろん長蛇の列。グラウンド前に設置された仮設トイレも同様で、朝お腹の調子が悪い人は十分に対策をしていってください。
あと、トイレで混雑&出走前という事で気が立っている人もちらほらいたので要注意。
中には怒鳴っている方もいたので….(((( ;゚д゚)))
トイレ戦争を乗り越えると、すでに僕が振り分けられた5000番台ウェーブは出発してしまっており、後発のウェーブで出走へと入ります。
あと参加するまで知らなかったことですが、申請タイムによってウェーブが予め決められていますが、出走するタイミング、つまり「どのウェーブで出走するか」は厳密に決められてません。
例えば僕が出走したウェーブは7000~8000番台が中心でしたが、チラホラと3000、4000番台や10000番台の方も混じっていました。中にはエキスパートの黄色ゼッケンの方も。
結構、「走力はバラバラだけどサークルや友人同士で出走してます」という方々が多い印象でした。
また出走に入ると言っても、実はスタートまではまだ時間がかかります。
先発のウェーブのスタートがまだだったり、スタート地点までもちょっと距離があるということで、待機場所であったグラウンドを出た後もちょくちょく待たされることになります。
すると、暇を持て余した じゅーのさんが謎の自撮り撮影を開始。
こちらは体育館前で待機するじゅーのさん、Qさん、ハジメさんの三人。
きっちゃんさんは既に先発のウェーブでスタート済みです。
体育館前でしばらく待った後は、いよいよスタート地点へと向けて移動を開始。
交通規制されているので、左側目一杯を使わせていただいています。
会場から少し走ったところにあるスタート地点へ到着!
奥にある青いゲートがスタート地点ですが、タイムの計測開始ポイントはまだ先です。(詳しくは冒頭の動画でご確認ください)
さて、ここからいきなり場面がけっこうとびます。
実はこの記事を書く前に冒頭の動画を編集していたのですが、操作ミスでスタート直後の動画を何本か消してしまうという致命的なミスを犯しましたwww
ただ動画の方には運よくしっかりと入っていたので、スタート~序盤を知りたい方は動画の方でお願いします。
病院前の坂を越えてしばらく行くと、右手の方に和太鼓を叩いている子供たちを発見!
こういった応援を目にすると、本当に地域の一大イベントとして認知されているんだなあ…..と実感します。
斜度が緩む区間では自分よりちょっとだけ速いくらいのペースの人を見つけて後ろへつかせてもらいます。ドラフティングを狙う意味もありますが、どちらかというとペースメーカーという側面の方が大きいです。
そうこうしているうちに初心者コースのゴールである一之鳥居を通過。
ハルヒルの大先輩であるきっちゃんさんから
「ハルヒルは神社の跡がキツイって言うけど、神社前からキツイよ」
と口酸っぱく言われていましたが、ここまでは意外と平気。
ここからいよいよ山の中に入って行きますが、このまま自分のペースを守って行けば、ラストの激坂区間も怖くない!と思っていた矢先……
くっそがああああああああああ!!!
なんだよこのクソ坂ああああ!!!
本格的な山区間に入ると斜度が突然アップ。
見た目的にはそれほどきつそうには見えないのですが、脚にかかる負担で斜度が上がっていることを実感します。
中盤にはもう一か所ほど平坦になる区間があり、そこで脚を休めることが出来ます。
タイムを狙う方は踏みどころ、完走を狙う人は休みどころです。
なんとか中盤の山区間を耐えると、いよいよ榛名神社の大鳥居。
が、しかしその直前の区間も斜度がきつく、じわじわと脚が削られていきます。
流石に榛名神社前はたくさんの応援の方が!
ここを左に曲がると、いよいよラスト3kmの激坂区間へと突入します。
激坂区間でまさかのアクシデント…..
鳥居をくぐると一瞬斜度は緩みますが、すぐに上がって10%付近をウロチョロ。
一番きつい所は問答無用でインナーローに落として耐え忍びます。
このあたりからフラフラ蛇行している方が多くなってくるので注意。
なんとか一番キツイ区間を越えると、道幅も段々と狭くなってきます。
と、その時。
ピッキーーーン
恒例の脚攣り「やあ」
ぼく「」
いきなり、本当になんの前触れも無く左ふくらはぎに激痛が走り、こむら返りが発動しました。
普段から攣りやすい体質ですが、今回の様にいきなり攣ったのは初めて。
突然の事態にバランスが崩れてハンドルが暴れますが、なんとか立て直して漕ぎ続けます。
むしろ踏む時よりも引くとき、つまり脚を畳む時(クランク位置が6時~12時の時)の方が激痛が走ります。
普段のライドなら「もう無理。人生終わった」とほざいて100%休んで回復を図るところですが、初めてのイベントという事で気合が入っていたのか「絶対に脚つきだけはしない!!」と歯を食いしばって進むことにしました。
ただ、少しでもペダルを踏みこもうとすると痛みが増すので、右脚80%、左脚20%くらいのトルク比率で騙しだまし漕いでいきます。
相変わらずノロノロと走っていると、ふと前方に巨大な影が。
一瞬、スタート前にチラッと見たキクミミさんかと思いましたが、この後ろ姿は完全に音ノ木坂の南ことりちゃん。てかなんでこの人ヒルクライムイベントなのにディスクホイールなのwwwwww
攣った左脚も段々と回復し、気が付くと最後の給水ポイント(4つ目)に到着。
という事は残りは1km、これならばなんとか完走できs
右脚の脚攣り「よう」
ぼく「」
せっかく….!せっかくここまで来たのに….!
なんで残り1kmで右も攣るんや…..!
恐らく左脚をかばって踏んでいた為、右脚にツケが回ってきてしまったのだと思います…..。
ただ、先ほども書きましたが左脚は回復してきており、今度は逆に左脚メインで踏めばいけるんじゃないか!?と僕の灰色の脳細胞が閃きました。
ラスト3km区間は激坂と言われていますが、ずっときついのではなく要所要所で斜度が上がる感じ。
斜度が緩い所で踏みたい衝動にかられますが、踏むと間違いなく再び攣るのでペダルを回すように登っていきます。
また、ゴール(計測終了ポイント)が近づくにつれて、コースの端に立つ応援の人の数が増えていきます。
「頑張れー!」「あと少し!」
と声をかけてもらうというのは存外大きなパワーを貰えるもので、普段一人で走っている時と比べて、明らかに限界ラインが上がっているのを実感します。
結果は……
そうして、何とか計測終了ポイントを通過。
途中から「タイム狙い」→「脚つきなしで完走」に目標を切り替えてしまいましたが、なんとか無事にたどり着くことが出来ました。
タイム計測は終了しましたが、ゴール自体はまだ先。
少し下って榛名富士を眺めつつ、湖畔を走っていきます。
ということで、ようやくゴール。
結果は…..1時間11分46秒。
当初の目標であった一時間切りからは遥かに遠いタイムとなってしまい、残念な結果に終わってしまいました。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
(当時気づいていませんでしたが、ゴールゲートのところにたかいずみさん達がいたらしく、ゴール直後の写真を撮ってくれていました)
ちなみに、たかいずみさんを始めとした他の方々は既にゴール済み。
こちらは一足先にスタートしていたきっちゃんさん。
じゅーのさん。
ハルヒル直前に右ひざを痛めたのにも関わらず、普通に一時間を切ったやべー人枠のQさん。
赤いジャージが目立つハジメさん。
ハルヒルは下山が混むので、他の方と合流する前に自転車を下山待ちの場所に置きに行きます。
ゴール後に流れに沿って進むと、そのまま荷物受け取りの場所に出るのでそこで荷物をゲット。その足で下山待ちの場所に自転車を置きに行くという流れです。
(自転車を置いた後は自転車から目を離すことも多いと思うので、サイコンなどの貴重品は外しておきましょう)
みなさんと合流しながら、ゴール後に頂いた羊羹?を食して補給。
こちらは下山待機場所をパノラマ写真で撮ったもの。
数えきれないほどの人が会場内におり、トイレもやはり大変です。
また、この人数が一気に携帯を使うので軽い通信障害が起きます。
しばらく話しながら待っていると、いよいよ下山が開始されます。
登りと同じで幾つものウェーブに区切って下山していくので、会場の放送を良く聞いておきましょう。
事前情報通り下山はひたすら待ちます。
前のウェーブと間隔を空けるために、榛名湖畔でひたすら我慢です。
また、ハルヒルは登りの動画は数多くありますが、下りの動画は少ないのでこちらに掲載。
お時間がある方は是非。ここまで下山時のお見送りに力を入れてくれているイベントは他にないと感じると思います。
17kmもある下り(登りと下りで、途中コースが別になります)を終えると、体育館で完走証を頂きます。
地域の中学生?高校生?が番号を確認して発行してくれます。
完走証も無事にもらえたら、体育館横で配っている無料のなめこ汁を頂きます。
ヒルクライム後の疲れた体に沁みわたる美味しさで、しかもおかわりも無料!
こちらは屋台で買ったもつ煮。
やはりヒルクライム後はお腹がすくので、こういう屋台があるととても助かります。
前日に強風にさらされてた物販も大盛況。
ここで補給食をまとめ買いしていくのもアリですね。こじんまりとしていますが、リーズナブルなモノが多かったです。
帰宅と出てみた感想
きっちゃんさんの予定があるということなので、早めに帰宅準備へ。
会場から駐車場へと戻り、また自転車を車に積んでいきますが、ここでハジメさんが履いているDURA-ACEホイールがめちゃくちゃ軽いと話題に。
「俺のフロントホイールと、ANJのニローネどっちが重いかな」
比べる対象が間違ってるッッッ!!!
ということもありながら、帰宅準備は完了。
縦型輪行袋を使えば、見事に4台がじゅーのさんの車に入りました。自転車どうしの隙間にバッグなどを置いて緩衝材替わりにすれば大丈夫そうです。
去年はたかいずみさんとじゅーのさんで高崎パスタを食べてから帰ったようですが、今年はそのまま流れ解散に。きっちゃんさん&ハジメさんペアと、じゅーのさん&たかいずみさん&Qさん&僕の2班に分かれて東京都を目指します。
僕たちの班は高坂SAでちょっと遅い昼食を食べてハルヒルの締め。
前日から車を運転して頂いたじゅーのさん、本当にありがとうございました。
帰りも疲れているなか、近くまで送って頂いて本当に頭が上がらないです….(´;ω;`)
ということで最後は少し駆け足になってしまいましたが、僕の初めてのサイクルイベントである第6回榛名山ヒルクライムが終了しました。
初めてという事で右も左も分かりませんでしたが、色々な方に助けて頂いて無事にイベントを終える事ができ、感謝の気持ちでいっぱいです。(´;ω;`)
今まで限られた方々としか走っていませんでしたが、この大会で多くの方にぶち抜かれたことで「皆こんなに速いのか!!!!」と、とても刺激を受けました。
また、今回一緒に参加させていただいた方々や、Twitter越しのフォロワーさんの良い報告も数えきれないほどあって、「来年こそは絶対に1時間切りをする!」と、今まで漠然としていた自転車生活に新たな目標が生まれたキッカケにもなりました。
それに加えて、ハルヒルを運営してくれたスタッフの皆さんや、暑い中外で応援・お見送りしてくれた地域の方々も本当にありがとうございました。
色々な方から「また来年も絶対出ようってなるよ」と言われていましたが、まさにその通りのとても素晴らしいイベントでした。また来年も絶対参加させて頂きます!
ということでまとめ。
ハルヒルはいいぞ。