11人で行く!雛鶴峠ライド!(CCK始動編)【前編】

11人で行く!雛鶴峠ライド!(CCK始動編)【前編】

【注意】今回の記事では、秩父ライドの記事でも出てきた「のだい」と呼ばれる人物が度々登場します。また「のだいそん」や「Knodyson」などの表記ゆれもありますが、全て「のだい」という人物を指す言葉です。ご了承ください。

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まずはこちらの動画をご覧ください。

勝負の地を大垂水峠としたのは、脚があるうちに短期決戦に持ち込もうと考えたため。
というのも、18kmと長い雛鶴峠での持久戦に持ち込まれると、走力が劣るこちらが圧倒的に不利。そもそも秩父ライドの時にもあったように、一度上まで登り切ってから戻ってきて、一緒に登り始めて再び峠の目前で千切るというのが彼の常套手段でもあります。
だったらそのさらに前、彼がただの通過点と考えている大垂水峠で勝負をかけようという作戦です。
名付けて、「オペレーション・オオタルミ」。

具体的には、僕が最初から先頭を引き(後ろはkokuneさん、のだいさんと続きます)、残り1km地点で自然な流れでペースアップ。2番手で走るkokuneさんには敢えてそのまま千切れてもらい、後ろにいる「のだいそん」ごと置き去りにしようという作戦。
もしこれで食いついてくるようなら、コースの先で待機している捕獲部隊が対応しますし、食いついてこない場合は「大垂水峠で、あののだいさんを千切った」とドヤ顔出来ます。(ちなみに今までののだいさんとのライドでかけたアタックは、のだいさんによって悉く潰されています)

つまり、 「どっちに転んでもおいしい」という我ながら完璧な作戦が秘密裏に進められていました。
それでは、以上の事を踏まえて雛鶴峠へのグループライド記事をどうぞ。

水面下で暗躍するローディーたちの前哨戦

ということで、ようやく今回のライドの説明へ。
最初は3人だけのグループライドの予定でしたが、ちょっとした出会いがあって雪だるま式に人数が増えていき、最後は総勢11人という軽いイベント状態に。 (ただ、残念ながら最初の主催者であったarabesqueさんが落車で怪我をしてしまい不参加となってしまいました。一日も早い回復を願っています。お大事にしてください)

それでは、まず最初に今回御一緒するメンバーの紹介を。(申し訳ないですが、敬称は省かせていただきます)

kokune、wada、きっちゃん、じゅーの、いずみ、むぎ、のだい、はじめ、のみおん、みゅーおん

以上の10人に僕を加えた計11人となります。

さて、今回の出発地点は高尾駅。大垂水峠を越えて藤野へ降りてから、山梨県・都留市と上野原市の境にある雛鶴峠を目指します。
コース自体は80kmと短めですが、獲得標高は1700m弱。なんだかんだで自走組は2000mを超えるでしょう。

当日、集合場所は高尾駅北口。
朝の8時半に11人が揃いました。僕自身もこの人数でのグループライドは初めて。
とりあえず順々に自己紹介をぐるっと一周します。

というのも今回のライド、超大雑把に言うと「別々の2つのグループを合体させてみた」という感じ。つまり、 「半分ぐらいの人は知っているけど、もう半分は顔と名前が一致しなくて誰が誰だか分からねぇ……」という状態。(間違いなくこの中に「のだいそん」が潜んでいます)
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朝ごはんを食べる人、おしゃべりに興じる人、戦いの準備をする人などがいる中、今度は班分けの確認へ。ここから藤野までは交通量の多い国道20号を通るため、11人のトレインを組んでしまうと車の迷惑にもなりますし大変危険。
そこで、大雑把に走力による班分けを行ったのですが……

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ローディー達の戦いはすでに始まっていたのだ!

では、当日のグループDMの様子をご覧ください。
きっかけは当日の午前4時前、グループDM内でのkokuneさんの発言でした。

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まず最初に、kokuneさんがメンバーの大まかな走力を予想して班分けを提案。
前が詰まらないように1班を最も走力のあるメンバーで固め、3班はゆっくり登坂したいメンバー構成。2班はその中間。

しかし当然のごとく、

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早朝から1班を敬遠するローディ―たちの前哨戦が勃発。 (知ってた)

……..。
…………。
………………。

乗るしかない、このビッグウェーブに!!

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「すいません、僕も3班で(キリッ)」

ということで、最終的な班分けはこんな感じに。

1班:のだい、たかいずみ、はじめ
2班:kokune、みゅーおん、きっちゃん、むぎ
3班:じゅーの、のみおん、wada、ANJ

僕は無事に3班になりました。
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いよいよ出発!

1班が出発してから、2班の皆さんがスタンバイ。
先頭からkokuneさん、みゅーおんさん、きっちゃんさん、むぎさん。
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まあ2班と言っても、実際は1班みたいなもの。
さらっとSR(=200~600kmを制限時間内に走り切る頭おかしい方たちの称号)のみゅーおんさんが入ってるし、結局ハイペースで引かれるだろうなと予想。

実際、後でSTRAVAのタイムを見てみると
みゅーおんさん、きっちゃんさん、kokune&むぎさん
の順番で登り切っており、各々が約1分離れていました。
僕はその場にいなかったので分かりませんが、おそらく
みゅーおんさんがペースアップ

きっちゃんさんが追走

kokuneさんと むぎさんはゆっくりペーシング

と思われます。

やっぱり、みゅーおんさんは1班に入れるべきだったようです。
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そして我らが3班も出発。
少しづつ晴れてきた高尾の地を、心地よく走り始めます。

……と、ここで感の良い方は気づいたかもしれませんが、なんと最初の作戦であったオペレーション・オオタルミが中止に。というのも、この作戦を立てたのはまだ人数が増える前。
班分けが必要になるほどの人数になるとは思っていなかったので、人数の関係上やむを得ずこの作戦が中止に追い込まれます。

ちなみに「なら1班に入ればよかったじゃん!」と言うそこの貴方。
僕は聞きたい。後続を止めてくれるストッパー役のkokuneさんがいないのに、「アタック!?うわ、めっちゃ楽しそう!」と嬉々として追ってくる変態たちの中で走りたいか?
つまりそういうことだ。

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3班の先頭を引くのは じゅーのさん。
時々後ろを振り返りながら、ペースを合わせて引いてくれます。相模原はじめましてライドでも御一緒した、ガンガン登れるお方。なぜ3班にいるのかは本当に謎です。本当は1班でいいはず。

2番手は、先日も吹き荒れる向かい風の中ブルべを走り切った のみおんさん。今回唯一の女性ローディーですが、今年既に200kmブルべを2回完走しているネ申。Twitterでの発言やブルべのハマり方などから「みゅーおんさんの後継者」の最有力候補。

3番手のピンクの上着の方はWadaさん。この人も山に行くのに何故かリュックを背負ってきたというなかなかの変態加減(誉め言葉)。ちなみにこの方、なんと昨年2017年のさいたまクリテリウムの数日前、フラッと多摩湖に現れたクリス・フルームとツーショットを撮っていた激運の持ち主!


しかし、まだまだライドは始まったばかり。
タイムは狙わず、脚を使わないようにゆっくり登っていきます。
僕はいつもカメラを背負っているため最後尾に陣取ることが多いのですが、他の方の色々な登り方を見るのは結構楽しいものです。
「この人はダンシング中もほとんど頭がブレないな」とか「この人はダンシングはあまり使わずに、たくさん回して登る人だな」とか。あと、ペダリングの際の膝のブレなどもよく分かります。

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そうこうしているうちに、大垂水峠に到着。
ブログ用に適当に一枚パシャリ。「とりあえず大垂水登ったのが分かればいいや」くらいの気持ちだったので、自転車も後ろの景色も見切れるという結果に。

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1班、2班の姿は既に無かったので、おそらくそのままスルーしてダウンヒルへ向かったと思われます。ということで3班も早速ダウンヒルへ。指定の合流場所へ降りていきます。

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全班、無事に合流場所に到着。
大垂水峠を行き慣れている方は分かると思いますが、ここは相模湖駅を過ぎてすぐにあるラーメンセンター前。下の画像、ピンが置かれたところです。
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実はここから国道20号を逸れる抜け道があり、「ほんとにこの道合ってるの……?」と聞きたくなるような裏道が藤野駅まで続いています。
藤野駅までは多少遠回りとなりますが、「車通りの多い国道20号を走るよりは良い」という判断。

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日ごろからTwitterでも多数のラーメン画像を上げて飯テロをしている3人。
やはり「ラーメン」という言葉は気になるのか、興味深そうに見に行っていました。

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写真中央、急な右カーブが続いているのがこれから走る抜け道です。
写真では分かりにくいですが、最初から意外と斜度があります。

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とあるシリーズでおなじみの、ゲコ太ジャージはたかいずみさん。
すでに上のジャージも脱いで、半袖短パンという謎仕様。寒くないのか気になります。
本人曰く「気持ちだよ!」らしいです。

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いつまでも待っていると体が冷えてしまうので、早速出発。
この抜け道はかなりアップダウンがあるため、それぞれのペースで登っていきます。
先頭はのだいさん、きっちゃんさん、たかいずみさん、みゅーおんさん、はじめさんの5人。

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みゅーおんさんは4ヶ月ぶりのライドという事でしたが、乗鞍の時と変わらずガンガン登っていきます。
こちらの赤い上着を着ているのは、僕も今回お初の はじめさん。この方もたかいずみさん曰く「めっちゃ回してめっちゃ登れる人!」だそうで……。

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先頭を走るのだいさんをナビ代わりに進む5人。
ここで僕は後ろを走るグループを撮影するために、一度止まって後続を待つことに。

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写真の順番が入れ替わってしまっていますが、まずカメラを構える僕の前をパスしていったのはじゅーのさんとむぎさん。

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そのさらに後ろのグループ、Wadaさんと のみおんさんが通過。
kokuneさんは先週下見に行って道を知っているので、殿を務めてくれています。

突如勃発したアタック合戦!混沌とする先頭集団!

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通過していった3人が通った後、再び先頭集団へ。
前は少し順番が入れ替わり、のだいさん、はじめさん、たかいずみさん、僕の順。
きっちゃんさんは後続のグループへ下がっていました。

道もいつの間にか静かな林道に入り、ペースも脚に優しく一定。「そうそう、これがグループライドのあるべき姿だよな」と再確認していたところ、

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後方から笑い声が聞こえてきた直後、後方から加速してきた きっちゃんさんが意味わからんスピードで抜かしていきました。
騒然とする先頭集団。しかし、すでに のだいさんと はじめさんはギアを上げて追走態勢へシフト。このあたりの反応の速さも、 「うん、変態だなこの人たち(諦め)」と感じる所以でもありますね。

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出遅れたのか、3番手につけていた たかいずみさんは追わない様子。

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登りが一旦終わる場所で、なんとか追い付きました。
というか のだいさんの反応の速さが尋常じゃなかった。速度差はかなりあったはずなのに一瞬で追い付いて、きっちゃんさんの後ろにピタッと張り付いてアタックを追っていたのを僕は見た。

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道が開けたところでペースダウン。
後ろを走っていた たかいずみさんと みゅーおんさんも追いつき、先頭集団は再び1つに。
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しかし、僕の本来の役割は撮影班。
後続の2人には先に行ってもらい、再び後ろの5人を待つことに。

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「すいません、先に行ってください」(ハンドサイン出しながら)

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「え、どうしたの急に」(たかいずみさん)

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「また何か企んでるんですか。一旦下がってからのアタックですか」(みゅーおんさん)

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「企んでなんかないですよ!後続を待つだけです!」

やはり先ほどのきっちゃんさんのアタックで、メンバーの皆さんも疑心暗鬼になっている様子。
やっぱり先頭集団こわいわ。常に皆で互いの脚を削りあって様子見してるんだけど。
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自転車を壁際に停めて……
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カメラを低い位置に構えて後続が現れるのを待ちます。
すると、遠くの方に一列で走る5人を発見。向こうも僕が構えているのを発見したようで、「なんかいる!」と喋っているのが聞こえてきます。

車どおりが無い事を確認し、走ってほしいラインをジェスチャーで伝えて連写用意。
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先頭の じゅーのさん。
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むぎさん。
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Wadaさん。
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のみおんさん。
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最後尾のkokuneさん。

相模湖を越えて藤野へ

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その後は最後尾について、のんびり登坂。
横を見ると相模湖と中央自動車道が見えます。

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トンネルを越えて、踏切を渡るとすぐそこが藤野駅。
ここで一度休憩しようという話になり、少し先、相模湖の南側に渡る日連大橋の先にあるコンビニへ向かうことに。
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11人もいると、コンビニ休憩の際の自転車を置くスペースにも困るもの。
道を挟んでコンビニの反対側にあるスペースに停めさせていただきました。
ここでお手洗いや補給などを済ませて、いよいよ本命の雛鶴峠へと向かっていくことになります。

と、ここで写真枚数の関係で一旦終了。残りは後編へと持ち越しです。
僕自身のやる気が残っていれば、近いうちにアップできるかと思います。

……ところで、「あれっ?なんか忘れてるような…?」と思ったそこの貴方、正解です。

そう、冒頭でも少しだけ触れましたが、今回はCCKの作戦も同時進行で進められています。一度は人数の関係で中止となった「オペレーション・オオタルミ」ですが、現地で急きょkokune一等捜査官と話し合って作戦を変更。その名を「オペレーション・ヒナヅル」に改名し、急造ではありますが新たな作戦が開始されました。
後編はその模様も書いていきたいと思います。

果たして、のだいそんを仕留めることは出来るのか!?

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