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ライド中に音楽聴きたい!
そう思ったことある人、手を上げましょう。
……はい、全員ですね。よろしい、ならば戦争だ。
とはならず、今回はそんなサイクリストなら一度は考えた事のある難問についての記事となります。
骨伝導とは何ぞや?
書いて字のごとく、音を骨を通して聴こうというもの。実はこの骨伝導、日常的に起こっている現象でもあります。
例えば自分の声。スマホなどで自分の声を録音して録って聴いてみると、いつも聞いている自分の声と違う!と感じると思います。これは声帯から頭蓋骨を通して直接聞こえてくる声と、鼓膜から聞こえる声が合わさっているため。
また有名な話ですが、難聴であったベートーベンも、指揮棒を歯で噛んでピアノに押し当てて骨伝導を利用して作曲を行っていたとも言われています。
つまり、ざっくり言うと「音の振動を骨で介して、聴覚で拾って聞く」ということ。
これは鼓膜を経由する必要は無いため、聴覚に問題がある人でも関係なく音楽などを聴くことが出来ます。
そして、この性質を逆手に取ったのが骨伝導ヘッドホン。
鼓膜を使わず直接聴覚神経に音を届けることが出来るため、耳(鼓膜)から入ってくる音も拾えるという特性があります。これにより、ランニングやハイキングなどの場面でも音楽を聴くことが出来るようになりました。
骨伝導ヘッドホン・CODEOの魅力
そこで「これってサイクリングにも使えるのでは!?」と考え、作られたのが今回紹介する「骨伝導ヘッドホン・CODEO」。(実際はサイクリング専用というワケではないですが…..)
こちらはCODEOを手掛ける日本コンピュータ・ダイナミクスによる「CODEO特設ページ」。
ここを読めば、本製品に関しての説明がこれでもか!というくらい乗っているので、ここではしません。その代わりに、実際僕が使ってみて「いいな」と感じたポイントを挙げていくことにします。
1.通話機能がある
こちらのCODEO、他の骨伝導ヘッドホンと比べてある特徴があります。
それは、ハンズフリーの携帯電話としても活用できること。
と言っても誰とでも通話できるわけではなく、通話できるのは最後に着信をかけた相手のみ。いわゆるリダイヤル機能です。
やり方はとてもシンプル。
スマホとペアリング(Bluetooth)をした後、接続した状態のまま一度相手に電話をかけます。(ワン切りでOK)
その後、右耳側のこのボタンを押すと、最後に着信のあった相手にリダイヤルがかかるという仕組み。
逆に着信を受けた際は、このボタンを押せば電話に出ることが出来ます。
また電話に出る際は相手の制限はありません。最後に着信があった人以外からの着信でも出ることが出来ます。
もし家族や仕事先からの緊急の電話があっても、ワンタッチで出ることが可能です。
さらにLINEの無料通話も使うことができるので、グループ通話も行うことができます。
まず最初に走るメンバー同士ででグループラインを作り、グループ通話を始めます。その状態でCODEOを装着すると、走りながらグループ全体で会話をすることが可能。
ただ、これの欠点はグループ通話をつなぎっぱなしにしておかないといけない点。
ワンタッチで電話に出ることはできません。
(Skypeではまだ試していませんが、検証したら追記させていただきます)
2.装着感
CODEOは骨伝導パッドと呼ばれる左右の振動子と、後頭部側にあるゴムのベルトで固定する仕様。
「えぇ……こんなんでサイクリング中にずれたりしないの?」と思う方いるかもしれませんが大丈夫。
首を振ってもほとんどズレることなく、ピッタリとくっついてくれます。
ヘッドホン特有の締め付け感はありますが、乗ってるうちに忘れるので今のところは問題なし。
また約150kmのライド終了後に外した後でも、痛みや首の疲れはありませんでした。
あと、使わないときは外して首に掛けておけるのもGood。
そして、装着感で僕が一番感動したのは、「これ着けてても、ヘルメットやアイウェアに干渉したりしない!」という点。
確かにローディーの頭部はヘルメットやアイウェアでかさばっており、「どこにヘッドホンなんてつけりゃいいんじゃ!」状態。が、しかし…….
CODEOの装着時はこんな感じ。
ヘルメットのさらに下にこっそりと存在しています。ヘルメットのあご紐の上から着けると、左右のボタンもしっかり押すことができます。
何回かグループライドでもつけて行きましたが、他の方から「それなんですか?」と指摘されたのは一回だけ。
なので「うわ、あいつ後頭部に変なの付けてる!だっせー!(小学生)」みたいに言われることもなく、外見もほとんど気にならないかと。
そして次にアイウェアとの干渉。
今回は特別に「金魚のぬいぐるみ(Lサイズ)」にモデルになってもらいました。
大きさの関係で縦に。
これを人間の横顔に見立てます。右が顔側、左が後頭部側です。
で、アイウェアとCODEOを装着するとこんな感じになります。
こんな感じにうまい具合にアイウェアのつるが収まります。
というのも、CODEOの骨伝導パッドはこのように高さがあるので、耳の上の所にアイウェアを通す隙間がしっかりと確保されているというワケ。
3.バッテリーの持ちがいい
先日書いた雛鶴峠でのグループライドでも着けて行ったこのCODEOですが、かなりバッテリーの持ちがいいです。
朝6時半に出て帰宅したのは19時台。その間の自転車に乗っている7時間半、ほぼ音楽を再生しっぱなし(お昼の時だけ電源を切ってました)でしたが、一度も充電は必要ありませんでした。
また、充電コネクタはUSB2.0 micro-BなのでGarminと同じ。Garminの充電用にモバイルバッテリーがあれば流用できるのも良いポイント。
(スペックでは音楽連続再生7時間となっていましたが…..)
またCODEO一台に対して、2台まで待ち受け出来るのも便利な点。
僕は一台は連絡用のスマホに、もう一台は音楽プレイヤー代わりのiPod touchを繋いでいます。
4.その時の状況において適切な音が拾える
良い言い回しが思いつかなかったのですが、言いたいことはつまりこういうこと。
・普通の道では、音楽と周りの音の両方がしっかりと拾える
・交通量の多い道やダウンヒルなどは音楽は聞こえなくなり、周りの環境音のみになる
まず一つ目。
朝方に多摩川サイクリングロードを走っていたのですが、ふと自分の走行音以外の音が聞こえて後ろを見ると知らないローディーが真後ろに張り付いていた!ということがありました。(この時はハンドサインを出して先に行ってもらいました)
このように、音楽を聴きながらでも自分の走行音以外の聞き分けや、音の少ない自転車の感知は可能でした。ただし、音量が大きすぎると聞こえなくなるので注意。
二つ目。
交通量の多い街道になると音楽は全く聞こえずに、周囲を走る車の走行音しか聞こえません。
またダウンヒルでは風切り音で音楽は聞こえなくなり、走ることに集中することができます。
5.音質は言うほど悪くない
骨伝導でネックとなる音質問題ですが、これは意外と気になりません。カナル型イヤホンには流石に負けますが、アップル製品についてくるイヤホンよりは少なくとも上だと感じました。
というより、いくら音質を上げたところで風切り音や環境音はありますし、そこはある程度割り切るしかないと思います。
(ただ、CODEOとの接続が微妙に悪くなる時があるのか、たまーに一瞬音が途切れる時があります)
ということで結論。
CODEOはいいぞ。