このあいだ開催されたローディ―焼肉で、何度か話が出ていた「めんまライド」。
簡潔にこのきっかけを説明すると
ある日、のだいさんが奥武蔵GLをぶっちぎって秩父へ行く
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今度めんまライドを開催するとか言い出す
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焼肉会で警戒心が緩んだせいか、自分から「めんまライドいつ行くんですか」と深淵を覗く
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ANJ、参加決定!←NEW!!!
いやまあ、自業自得なんですけど(キレ気味)
さらに追い打ちをかけるように、詐欺師との悪名高いのだいさんの本性がじわじわと表れてきます。
「とりあえず適当に2つくらいルート引いてみました!どっちで行きますか!」
ルート候補案は2つ。
ひとつは山伏峠を経由して秩父へと下っていくルート。
もうひとつは奥武蔵GLをゴリゴリと登って秩父を目指すデスマーチルート。
両方とも距離は60kmちょっとで大差ないのですが、注目すべきは獲得標高。
山伏経由は735mなのに対し、奥武蔵GL経由は驚異の1427m。
はい、どう考えても一択ですね。
GLとか迷い込んだら、まず秩父にたどり着けません。
となれば、もちろん
「僕は山伏経由で行くので、のだいさんはGL経由で行きましょう。秩父合流で」
というような攻防戦があり、なんとかルートは山伏経由のルートになりました。
なにが恐ろしいって、ルートを引く段階からローディ―の戦いは始まってるってところだよね。
また、Twitterでフォローさせていただいているkokuneさんも参加してくださるとのことで、メンバーは僕を含めた3人となりました。
台風の影響で心配だった天気でしたが、当日はここ最近では一番のライド日和。
予報では最高気温は30度にも届くとかなんとか。
秩父でゆっくり聖地巡礼するために、集合は6時半。出発地点は多摩湖です。
初めて御一緒させていただくkokuneさんとも軽くご挨拶。
しかし、この方も1日238km走って長野遠征している頭おかしい(誉め言葉)方。
真面目に自分以外走れる人しかいないので、ちゃんと無事に帰ってこれるか不安ではあります。
まずは多摩湖周回コースを通って狭山湖へ向かいます。
早朝の為、人はまばら。
朝の日課の散歩をしているご年配の方々がちらほらおり、皆さん気持ちよく挨拶を返してくれます。
早朝の狭山湖堤防。
もうここでライド終了でいいんじゃないかというくらいにすがすがしい朝です。
狭山湖の北に降り、55号線をひたすら西へ。
八高線に向かって進み、栗原新田の交差点を右折。
ここから駿河台大学のところまでを北上していきますが
そんなことを言われても、坂が嫌いなのは変わりません。
kokuneさんも笑いながらスイスイのだいさんと登っていく……。やめてそんな風に平地のように登って行かないで!
ただ短い登りだったので、なんとか生き残ることができました。
もうここで後輪に仕込んだモーターを使おうかと思いましたが、なんとか使わずに済みました。
けどもうツラいし、さっきの登りが山伏峠ということにして、もうここが秩父でいいんじゃないかな。
さっきから川の向こうでめんまが手振ってるし。あの船に乗って向こう岸に行けばいいんでしょ?
そこから少し走って、茶畑が一面に広がる地点を抜けて……
飯能市街へ向けて一気に下ります。(動画はこちら ↓)
飯能駅手前のコンビニでいったん休憩。
補給食を買いつつ、恒例の愛車の装備談義も。
一番気になったのはkokuneさんのボトル。
実はこれ磁石式になっていて色々な方向から取れるというアイデア商品。
くびれのところが金属になっており、ケージ側に磁石が仕込まれています。
また、振動などで外れないように結構固定力は強いそうです。
そして今日の本命であるサガン鳥栖号ちゃんをprpr。
ホリゾンタル乗ってみてえ…….。
この時点でまだ八時前。
次は山伏峠麓へ向かうため、県道70号線に乗り換えです。
25km/hくらいのゆっくりペースで温存温存。
日曜ですが、この時間だとまだローディ―もあまり見かけません。
飯能から意外と長い……。
基本的にANJは、何キロも走った後にヒルクラなんて不可能な仕様になっているのですが……。
「ほら、あれ。左」
先頭を引くのだいさんが唐突に左前方を指し示します。
「なんだなんだ」とそちらに目をやると、見えてはいけないものが。
チラリと見えた魔境の邪気にあてられた3人の間で、「いやいやどうぞどうぞ」、と鳥居観音の押し付け合いが発生。自分だけ助かろうとするローディ―たちの醜い争いが、朝の上名栗に響きます。
そしてどうにか山伏峠麓に到着。
お手洗いの裏にあるバイクラックに自転車を掛けて、しばしの休憩タイム。
のだいさん、kokuneさんのお二人はまだまだ余裕がありそうですが、自分は既にHPが危険域に突入。
これから山伏峠なのに登れる気がしないwww
少しでも休憩タイムを延ばそうとしますが、非情なN氏によって泣く泣くスタート。
お初のkokuneさんがいるからか、白々しい演技で先に行くのだい氏。
しかし私は忘れてはいない。さきほど出発する直前に、「今回もちゃんと登ってるか監視するから」と言った彼の笑顔を…..。
不気味なほど静かな加速していき、あっという間にカーブの向こう側へと消えていきました。
序盤の民家が並ぶ区間をkokuneさんと会話を交えつつ登っていきます。
「たしかに今日なんかは緩めのズボン履いてますけど、レーパンとか履いたら凄そう」
中盤に差し掛かると、話題はシューズの方へ。
「そういえばkokuneさんはフラぺなんですね。それでガンガン登るってすごすぎる」
「このほうがいつでも止まれて楽なので。それにスニーカーだと押し歩きが異常に強いですよ」
kokuneさんとのんびり登坂。
自分のペースに合わせて登ってくれているので、こんな僕でもなんとかついていけます。
「話戻りますけど、なぜかえいちさんとの話の流れで、いつの間にか鳥居観音に登ることになっていてどうしようかと思ってるんですよね…..」
「めっちゃいいじゃないですか。行くしかないですよこれは(他人事)」
この「えいちさん」というのは、休みの日に1人で山をゴリゴリ登りに行っちゃう、これまた登れるお方のこと。SNSの方ではよく涼しげな景色の写真をあげているので忘れがちになりますが、そのコースを辿ってみると割とエグい。ハッキリ言って僕には無理です。
そんな方から「ネノゴン(子の権現)と鳥居観音セットで頑張って逝ってこい」と言われたkokuneさん。
とても気の毒ですが、辞世の句を考える時間くらいは残してあげたいなぁ…….と思っていると、
「じゃあkokuneさんが登ってる間に僕は逃げますねwww」
と、再び鳥居観音関係で醜い争いが勃発。
鳥居観音はヤバい。はっきりわかんだね。
さて、なんとか後半区間に入ってきた山伏峠。これまでに2回登っているので大体のコースは頭の中に入っています。ここからは凶悪なポイントも無く、ゆっくり登れば僕でも完走できr
kokuneさんとの会話ですっかり忘れていましたが、あのアイカツおじさんが先行していたんだった…..!
悪魔の笑顔を浮かべたアイカツおじさんは、僕たち二人をニコニコしながら横から撮影。
うんうん、それもまたアイカツだね!(錯乱)
その後、のだいさんに後ろから監視されるというデスヒルクラ状態へ移行。
しかし追いつめてる本人は超笑顔なので、私もうキレそう。
のだいさんに後ろを取られたkokuneさん。
しかしカメラを向けると親指を立ててカメラ目線。全然余裕そうですし、やっぱりkokuneさんも貧脚詐欺でした。
しかし、先ほども言ったようにもう峠も後半に入っています。
すでに僕の脚は麓に着くまでに売り切れていますが、もうすぐゴールなのは分かっているので踏ん張ってちょこっと先行。二人をおいて先にゴールを目指すことに。
ただ殆ど登ってきていたので、ゴール手前のカーブはすぐそこ。
乳酸のたまった脚も自然と力が抜けます。
!?
なんと後ろから静かに距離を詰めていたアイカツおじさんが、ヤバいと噂の「アイ!カツ!」を開放。
反応するヒマさえ与えずに、一瞬にして僕をちぎっていきましたwwww
こちらがその証拠動画。僕はこれを武器に最高裁まで戦い抜くつもりです。
実は彼の「アイ!カツ!」アタックについては過去にもたびたび目撃されており、そのたびに被害者が出ています。以下で紹介するのはその一部。僕が知らないだけで、きっとさらに多くの方がその餌食になっていることでしょう。
四天坂ラスボス『カザリン』墜つる・・
「ローディーは坂が命!」
かれ・・もとい彼女は今日もアイカツ! pic.twitter.com/xZVsrX2dzd— arabesque (@OrgArabesque) July 2, 2017
しかし、これだけの証拠や目撃情報がありながら完全にしらばっくれているのだい氏。
後日、Twitterのほうでも
なんか僕が悪者みたいに言うのはやめてください!!
— のだい (@nodai_23) September 4, 2017
などとのたまう始末。
反省の色は全く見られません。しかも被告の発言はその後一変し、故意に犯行に及んだことを堂々とツイートしていました。
あー着いたやっと着いた!→あー!アタックかけられた!クソ!!の流れが絶妙でしたね笑
こんなことになってるとは知らずに後ろで虎視眈々と狙ってました…w— のだい (@nodai_23) September 4, 2017
↓ 犯行後、素知らぬふりで移動する被告。
ここはまだ通過点ですが、とりあえず記念撮影。
このさきどれだけ取れ高があるかわからないので、要所要所でシャッターを切っていきます。
犯行後、絶望するANJに笑いを堪えきれなくなったのか、背を向ける被告。
すでに脚が棒のようですが、幸いにもここからはひたすら下り。
山伏峠から299号線へと降りて、約10km先の秩父まで一気に駆け抜けます。
2分弱の動画にまとめてみました。動画では「道の駅果樹公園あしがくぼ」までとなっています。
ただ日曜になると、観光地の秩父へと向かう車がとても多くなり大型トラックもバンバン追い越してきますので、あまりこのルートはお勧めできません。正丸峠を経由して正丸駅に出てから輪行と言う手もありますが、それだと時間ばかりかかって面倒くさいので最初から輪行で行くか、奥武蔵GL経由で行く方がロードバイク的には走りやすいと思います。
恐怖の299をなんとか走りきり、ひとまず道の駅あしがくぼで休憩タイム。
ベンチに座って脚を休めます。
「そういえばですけど、帰りもここ通るんですか?これだけ下ってきたんですから、もしかして帰りはその分登らなきゃいけないっていうことじゃ……?」
「けど299かなり走るの怖いですし、帰りは奥武蔵GLっていう手もありますよ」
「あ、そうですね。僕も持ってきましたし、帰りは西武秩父から輪行でいいんじゃないですか?」
なんとのだいさんは輪行袋を持たずに来るという縛りプレイ。
ただの聖地巡礼ライドを自らデスライドに変える、その姿勢は変態ローディーの鑑とも言えます。
「まあ、帰りはその時に考えましょう。最悪僕は輪行で逃げるんで」
「なに言ってるんですか、そんなことさせませんよ。ANJさんが目を離してる隙に、輪行袋を川に流しときます」
「ほら、『めんま流れてってる!』的な」
「くっそwwww完全にグループライドの人選ミスったwwwww」
二人のヒルクラスキーに挟まれ絶望するANJ。
なんとか秩父から脱出する(←まだ秩父に入ってない)方法を検索しますが、やはり奥武蔵GL説が濃厚の様子。
ここまでなんとか騙しだまし登ってこれましたが、ここからは先は一方通行。どこぞの空間転移系能力者のように大人しくしっぽ巻きつつ泣いてもとの居場所に引き返したいのですが、二人の笑顔がそうさせてくれません。
果たしてANJは無事に生き残ることができるのか…….!? (後編へ続く)