これまで『自称』貧脚の方々にボコボコにされてきたANJ。
ある方は「全然走れませんよ~」と言いながらネノゴンをスーッと上って行ったり、またある方は「アイ〇ツ!ア〇カツ!」と繰り返しながらかっとんで行ったり……。
ひとつ言わせてください。もう訳が分かりません。
なんなのこの世界は。強さがインフレし過ぎてもう誰も信じられない。
基本的に自分は
「疲れた」、「坂無理」、「もう帰る」
の3つしか言わない生まれながらのゆるポタガチ勢。
最近までずっと『坂なんて上れなくていいから絶景が見れれば…..』というスタンスでしたが、幸か不幸か世界の真理にふと気が付いてしまいました。
絶景はwwww基本的にwww山の上wwwww
ちょww死ぬwwww
ヤビツの夜景にしろ西伊豆スカイラインにしろ、ため息が出るような絶景を見るためには神々の住む霊峰まで上ることがほぼ必須条件。
それになんとか亀の如きスピードで登り切っても
脚売り切れ→登坂に時間かけすぎて日も暮れる→死亡
の一本道しかありません。
つまり、パンターニ並みのレジェンドレベルの速さはいりませんが、ある程度上りの速さがなければ余裕をもって絶景にはたどり着けないんです。
このままだと、自転車に乗る目的が「絶景を撮ること」なのにもかかわらず「SDカードのデータがすべてコンクリの坂道だけだった」という事態になりかねない…..。
ということで前置きが長くなりましたが、今回はソロでの名栗方面での坂練ライドとなります。
今回のスタートはいつものようにANJの住処の多摩湖です。まずここから飯能駅経由で原市場を通って、山伏峠を目指します。山伏峠を越えた後は奥の正丸峠へ行き、Uターンしてまた来た道を戻るというコース設定です。
走れる方々から見るとかなり物足りないとは思いますが、許してくださいこれで精いっぱいなんです。(土下寝)
当日は朝も雨が降っていましたが、予報ではこの後は大丈夫そう。7時頃にスタート地点の多摩湖を出発しました。
なんとまあ雲の具合が美しい…..。
ただ写真知識・腕ともに皆無なので、中央が若干白飛びしかけているのはご愛敬。
また、飯能までの道は特に何もなかったので割愛。
シュパッと県道70号にワープしましょう。
あかーん!
やばい看板見えたぁぁぁぁぁ!
ぼくは何も見なかった。うん、何も見てない…….。
ガーっと走って原市場のT字路。(ガーッとか書いてますが、極力脚を使わずにノロノロサイクリング)
ちなみにここを左に曲がるとTokyo Gekizaka Collectionにランクインしている(個人の感想です。実際の難度を保証するものではありません)山王峠に行くことができ、心を折られた上でバーディー坂たどり着いて「は?(威圧)」となります。
あ!HAMAだ!HAMAさんだ!
ステーキ丼だ!うおんうおおおおおn(ry
【悲報】俺氏、ないはずのステーキ丼を幻視する
ただし朝早すぎて開店前でしたので華麗にスルーしますた。
はい、ということで来ましたよ例の交差点。
ここを左折すると成木街道へ、直進すると有馬ダム(名栗湖)方面です。
しばらく進むと、上の写真のような三叉路が現れます。
左は有馬ダム、右は山伏峠なので右折。
うゎあ…..ここにも変な看板がある…..。
ぜ、絶対に左折なんてしないんだからねっ!
ここら辺までくるとすでに心はしおしお….。
「おせーよホセ…..」とかつぶやきながらノロノロ行くと、何やら見覚えのある光景が。
実はここ、今年の4月の頭に自分が落車して手首を骨折した場所。写真奥が山伏峠方面、手前が有馬ダムです。
山伏峠からの帰りに横断歩道手前にある小さなくぼみにフロントを弾かれて反対車線にアイキャンフライしました。
一緒に走っていた方たちの助けもあってなんとか帰還することができましたが、手術でチタンプレート埋め込み+全治3ヶ月という怪我になって那須ロングライドのエントリーを取りやめるという結果に…….。
そんな苦い記憶の残る場所であるわけです。
(赤丸の箇所がそのくぼみです)
山伏からの帰りは下り基調でスピードが出やすい上に路面がきれいなため、注意力が下がりがちです。
これから行く方も、くれぐれもスピードの出しすぎと路面状況の確認だけはしっかりとお願いします。
さて、少し真面目な話になってしまいましたが、ここから先は頭がおかしいローディーが妄想と愚痴を垂れ流しながら進んでいきます。
(「うわなんだこいつヤバいわ….」と思ったあなた正解です。今すぐブラウザバックして記憶からこの記事を抹消しましょう。)
そんなこんなでようやく山伏峠麓の休憩所?に到着。
ここにはトイレやサイクルラック、自販機もあるので、峠に入る前の休憩場所として自転車乗りが誰かしらいますね。
写真が無いのは疲r………..じ、自分で調べることも大切だと思いました。まる。
ここで15分ほどグダグダして体力回復に努めます。
まだ時刻は9時台。暑くもなく風もなく…..あかん、もう帰りたくなってきた。(切実)
ちなみに山伏峠のスペックは、距離約4.2kmで平均斜度は6.8%、獲得標高は約300mという感じ。
上れる方々にとっては、ことりのおやつみたいなものです。はい。
ただここまで来たら上るしかねぇという気持ちになり、既に脚は売り切れていますが山伏峠TT開始。
前回来たときからちょうど3ヶ月。果たしてどれだけ楽になっているのでしょうか!(フラグ)
まずは、すっかりきれいになった工事区間を抜けて……..
「もうやだ。やっぱおうちにかえる」
な、なんなんだよぉぉぉぉぉ!
ぜんっぜん楽になってないじゃんかよぉぉぉぉぉぉ!
走り始めて30秒でなんとなく気づいちゃって、それでも必死に目をそらして上ってきたけどつらいよぉぉぉぉ!
もうこれ、意味わかnnak………….
ふぁーwwwwww
目の前に現れたのは山伏峠のスーパーショートカットコースでありのっけから斜度意味不明の天国への階段。
普通のコースはぐるっと回って上っていきますが、これは「ワインディング?そんなの甘えだよなぁ?」と言わんばかりのコース設定。感覚的には都民の森料金所からの登りを、つづら折りではなくあの断崖絶壁に沿って無理やり作られた斜度300%の一直線の坂を駆け上がる感じ。まあ、平たく言うと死にます。
ではここで、このコースを上った方たちの声を聴いてみましょう。アイカツ!自転車部所属のNさんと、SR(スーパーランドナー)のMさんです。
いや、おかしいやろ。
この坂意味わかんない。あの2人にここまで言わすとかなんなの一体。
ということで余裕でスルー。僕は普通の優しいルートに行きます。
そして上の写真をご覧ください。
写真右奥に小さく見えるのが、ショートカットコース分岐点を過ぎた後の普通のコースです。あそこからグワーッと手前に写っている道まで上ってくるんですが、ショートカットコースの場合、写真右下に広がっている段々畑を無理やり上がってきます。そして写真中央にあるフェンスのところが、ショートカットコースの合流ポイント。
何回目かわからないけど、もう意味わから(ry
お、おかしい…..。普通のコース行ったのに死にたい…..。
後半に入ってくると斜度は落ち着き、雰囲気もいい感じに。
ただ、ツーリングのオートバイの方が多いのでしっかりと注意してください。
そしてようやく……..
つ い た よ(白目)
さてTTの結果は……..18分47秒でした。
う、うそやろ……?体感的には1時間は上り続けてたで…..。
また、看板のところがちょうど最高地点になっているので、ここを越えるとすぐに下りが始まります。
お次はすぐ近くの正丸峠へ。
正丸峠は山伏と違って路面状況が悪く、上に行くほど道が荒れてきます。
ここはほんとうにすぐ終わってしまう峠なので、あまり上ったぜ!という達成感がありませんが、頭文字Dの聖地なので自分的にマストなのです。
この階段が見えるとゴールです。
奥村茶屋到着!
その隣には記念碑もあり、天皇が来てくださったとかなんとか。
雲があり景色は微妙ですが、とりあえずパチリ。
さて、ここからは基本的に下りメインとなります。
正丸峠から山伏まで少し上りますが、その後は飯能までずっと下り。
しかし自分は上りも下りも苦手(ちなみに平坦も)なので、安全第一に下っていきます。
(これまでに載せた峠での写真のほとんどは、この時に止まりながら撮影したものです)
無事に下り終えて、ガーッと下っていると色々な方のブログで見た事のあるターニップの黄色い建物が。
入って焼きカレーを頂いてみたいですが、なんという威圧感。ぼっちコミュ障ローディーの自分はそんなところに飛び込めるはずもなく、ガルパンおじさんANJはクールに去るぜ。
がしかし、このまま帰るのもなんかもったいない。せっかく死ぬ覚悟で来たのだから、写真色々撮っていきたい。
ということで目を付けたのが、先のターニップの少し先(有間ダム側)にある星宮神社。
道のすぐわきにありますが、入り口から階段なので担いで境内へと入って行きます。
流石は名栗。
数十m横道に入るだけで、一気に異世界に迷い込んだような雰囲気に。
語録の使い過ぎによって穢れた心を神社で清めてから再出発。
先ほどの有間ダムへと続く三叉路にもどってきました。
と、ここでANJの悪い癖が再発。
「有間ダム前の道ってツラいとか聞くけど、地図で見る限り短いし余裕そうだよな……行ってみるか」という具合で、自ら地獄へと突っ込みます。
大体、皆がツラいと言っている坂を、「ローディー走力レベルピラミッド」の最下層に位置するこのANJが楽に上れるわけなんてないんです。
それなのに無計画に突っ込んでどうなるかというと…….
というように爆散します。
「生き残れぇぇぇぇ!愛はぁぁぁ心のぉぉぉぉぉ核にぃぃぃぃぃ(ry」
まあお察しの通り、登坂中はずっとこの調子だったので写真なんて1枚も撮ってません。
なんとか上りきり、思い出したように撮ったのがこちらになります。
計画にはなかった有間ダムで消耗した後は、予定通り県道70号線で原市場を目指します。
ここも若干下りなので、売り切れた脚でもなんとかなります。
しかし、またしてもここでANJの悪い癖が。
下り基調の道
↓
脚が楽
↓
脚が回復したと勘違い
↓
嫌いだけど山王峠行ってみるか
という流れで、再び坂へ突っ込む羽目に。
もう自分でも、あの時の自分がなぜこんなことを考えたのかわかりません。
そしてやっぱり、
有名アニメ作品のタイトルをぶつぶつ言いながら、ひたすらインナーローで耐えます。
ちなみに山王峠の頂上付近ではバブみを感じてオギャり始める始末。
息も絶え絶えに記念写真。
もう絶対来ないからな!いいか!絶対だぞ!………..ぜ、絶対だからな!
以上、112km、獲得標高2037mの坂練ライドが終了しましたが、最後の方はハンガーノック気味でペダルを回すのがやっとの状態。こんなんじゃ激坂の先にある絶景を拝むなんて夢のまた夢…..。
それに加えてますます日中の気温が上がってきているので、しばらくはナイトライドの方がはかどりそうな気もします。
あれ……?てか山行かなくても、夜景を求めて都心部ナイトライドすればいいんじゃ……?(錯乱)