ネノゴンに打ちのめされた翌週、今週も山に行くかー、なんて考えながら予定を立てていた金曜日。朝から出かける旨を家族に伝えたところ、「今週は帰省するから無理ぽ」なんていう無慈悲な宣告を受けました。
自分だけ帰省しないという手もありましたが、ロードバイク反対派が半数を占める我が家でそんなことを言えば明日の朝日は拝めません。なんなら、最近メルカリにハマりだした家族によって帰宅したら自転車がメルカリで売り払われていたなんていう事態になりかねない……。
ということで「自転車絶対乗りたいマン」と「帰省絶対譲らないマン」の折衷案として採用されたのが、自転車で帰省先に向かうというもの。ルートは志木市あたりから関東ローディーハイウェイ・荒川サイクリングロードに合流。そのままずっと北上、埼玉県鴻巣あたりで離脱して行田市内を目指す感じです。距離は埼玉県行田市までの約80kmくらいで、ド平坦。ここのところ毎週山に行っていた身からすると少々物足りない感が否めません。
ただそれでも反対する家族を何とか説き伏せて、無事に自転車にまたがる機会を死守しました。
しかし、ここでまた新たな問題が浮上。毎回、家族で帰省すると向こうを出発するのは夜になってから。つまり、夜の荒サイを今度はひたすら南下していかなければなりません。
以前書いた羽田川崎工場夜景ライドでは最初に夜の多摩サイを走りましたが、夜のサイクリングロードはめっちゃくちゃ走りにくいことを経験済み。特にあの時は微妙に雨まで降っているという最悪のコンディションだったので、夜のサイクリングロード=怖いという公式が魂レベルで記憶に刻まれています。
ということで、車で帰省する家族にこんな提案をしてみました!
ぼく「よるのさいくりんぐろーどこわい。かえりはくるまにのっけてかえりたい」
家族「は?キレそう」
ぼく「よるのあらかわでみちにまよったあげくに、おーすとらりあにとうたつするみらいがみえる」
家族「なにそれ荒川怖い」
というやり取りがあり、無事に帰りはトランポ出来ることに。
ぃいやぁったああぁぁぁぁぁぁぁ!(小声)
さて、当日ですが、昼頃に向こうで合流するとのことで家族より数時間早く家を出ます。(ちなみに遅れた場合は「おめーの飯ねぇから!」とのこと…..)
いつもの荷物をサドルバックに押し込み、カメラと鍵を背負って朝の8時に出発。まずは荒サイの合流地点である志木市を目指します。
しかし、いきなりここで問題発生。
家を出て一時間弱、まだ20kmも走っていないのにすでに脚が売り切れ寸前という事態に。
どれだけ踏み込んでも時速は20~25kmで、街乗りのクロスバイクにも抜かれていく始末。「これがハンガーノックってやつか…..まだこれから60kmあるのにどうすんだこれ」という絶望的な気持ちで、しょうがなく1回めの休憩をとることにしました。
コンビニの前で自転車から降り、自転車を押しながら地球ロックをするために端の方の柵へ向かいますが、ここで違和感が。
と て つ も な く チ ャ リ が 重 い
ひっくり返して見てみると、どうやらフロントのブレーキパッドがずっと当たってしまっていたようでした…..orz
そりゃ重いわ……てか、このシチュエーション先々週ぐらいにもあった気がする…..。
以前リアのブレーキワイヤーがプッツンしてショップの方に直して頂いた時も、ブレーキパッドの当たりが悪かったらしいので、どうやらホイール換装の弊害なのかもしれません。
その後は下手くそなりになんとかブレーキ調整をして、しっかり回るようになったことを確認してから再出発。うわーはやーい!(小並感)
ちょっとしたトラブルもありましたが、予定より少し遅れて志木市に到着。
志木市を横切るためには東武東上線を横断する必要があったんですが、この写真のように歩行者と自転車は専用道路でした。左に少し写っている高架下は自動車のみです。
ここの専用道路の良い所は、自転車を降りないと通れないように設計されているところ。多摩都市モノレール玉川上水駅下の専用道路はただの坂道になっているので自転車に乗ったまま突っ込んでくる人がとても多く危険ですが、ここは通路中央だけが坂道で両端が階段。中央は細かくポールで遮られているので絶対に自転車を降りないと通れません。
ここをくぐると荒サイはすぐそこです。ただ、初めて走るということもあり、その前に補給のためにコンビニへ。
コンビニで6本入りのスティックパンとウィダーin Barを購入して自転車へ戻ると本日2度目のアクシデントが。
なんとサドルバッグを縫い付けていた部分の糸がほつれて半分ほどサドルバッグが宙づり状態。
このまますべてほつれてしまうと、後輪のタイヤに擦ってしまう……。
が、しかし。
下の写真の、「いつかなにかに使えるだろう」と常備していたゴム製のバンドが役に立ちました。
病院での採血の止血用に渡されるゴムバンド(本来は腕に巻くもの)ですが、サイクルエキスポでいただいた反射材に巻き付けて2本ほど装備。(シートポストに巻いておけば携帯性もGoodです。手ごろなゴムバンドがあればどうぞお試しください)
これをな…..こうして…..こうじゃ!
なんどか無理やり縛って補強。これでおそらく縫い目部分にかかる負荷が減る…..はず。
2度あることは3度あるですが、とにかく荒サイに入って行きます。
右岸側から来たので、左岸側へ橋を渡って移動。
路面がとても綺麗な上に道もそんなに狭くない!荒サイ最高!(まだ荒サイ走ってない)
ここは車道を走るのか内側を走るのかわかりませんでしたが、皆さん内側を走っていたのでびくびくしながら自分も内側を走りました。間違ってたらごめんなさい!許してください!なんでもしますから!(なんでもするとは言ってない)
向こうに見えるのはさいたま新都心?
方向感覚死んでるのでとりあえずそう思っときます。
左岸側に近づくと荒川がドドンと。地元に頼りなく流れている用水路との間に超えられない壁を感じる….。
岸辺に植物が密集しているし、いい感じに濁ってるし、完全にアマゾン川じゃないですか(タイトル回収)
いよいよ荒サイへ。
まず驚くのは、圧倒的な自転車の数!GPS代わりのポンコツi Pod touchはすでに現在位置を喪失していますが、途切れることのないローディの流れに乗ればたぶん道はあってるはず。
ここがよくTwitterでも流れてくる荒サイの緑のトンネルかー、とニヤニヤしながら写真撮影。ただ後ろから次から次へと来るので、ちゃんと後ろの状況を見てハンドサインを出して止まらないとマジで危ないです。
一度右折し、しばし田んぼに挟まれた道を通ります。
右手を見ると、少し奥が土手のように盛り上がっているので新都心?のビル群が地平線に見える形となり、「The 夏」といった感じでなんともノスタルジック。そうだよこういう景色が見たかったんだよ!!!!
テーマは「都心に憧憬抱いて田舎で過ごした少年時代」的な。いや、メガポリス多摩湖で生まれ育ったんでそんな少年時代知らんけど。多摩湖は大都会、いいね?(異論は認めない)
ちなみにこういう道も大好物。
なんか少年時代の探検隊ごっこを思い出します。
面白いのは荒サイ上に踏み切りがあるところ。
ただしここでは止まれなかったので、一瞬だけしか撮れなかった……orz
ここらへんからどんどん人が減っていきます。
そして用途不明なテトラポッドの列が。テトラポッド鑑定士の自分からすると、まずまずの及第点と言ったところ。
一体感は見事ですが、並べる場所を考えましょう。
さらに進むにつれてどんどん道が細くなり、途中道が分からなくなったので(いまだに現在位置喪失中)ムキムキでダンディなおじさまに道を教えてもらいました。本当にありがとうございます。あの方がいなかったらオーストラリアについているところでした。
教えてもらった道を行くと木漏れ日が素晴らしい並木道に入ったので、ここで先ほど買ったパンを食べることにします。
さて、腰のポケットからパンを出して、と…….。
ああああああぁぁぁぁぁ!?
パァン!?ぼくのパァン!?
直射日光にさらされ続けて水分が蒸発してきてるだと!?
仕方なく開けて食べますが、想像通りのパッサパサ。
口の中も乾いているので、パッサパサしているのがパンなのか自分なのかもはや分かりません。
きょ、今日もパンがうまい……。
美味しい美味しいパンでお腹を満たした後は、埼玉県鴻巣を目指して一心不乱に北上。
ここまで来るともうローディの姿はほとんどなく、たまーにすれ違う程度しかありません。
道幅も狭くなってます。
この橋っぽいのが現れたら鴻巣の合図。
次の橋を右折していきます。
橋を渡る途中に橋の下に目をやると、ちょろちょろと流れる荒川が。
これのどこが川幅日本一なんでしょうか…….。
ぼく「おいおい荒川無理すんなよ。背伸びして一級河川とか名乗んなくてもいいんだぜ」
荒川「なにか?」
ぼく「申し訳ございませんでした(Japanese Riding DOGEZA )」
完全に自分の勘違いでした。荒川はちゃんと顕在してます。(震え声)
アマゾン川もとい荒川様からありがたいご説教を頂いた後、いよいよ最終目的地である行田市内へと入って行きます。たしかこれは秩父本線だった気がします。
なんとかお昼ご飯には間に合いそうなので、ちょっと寄り道。
詳しくないのでわかりませんがSLがあったのでパシャリ。
またこのすぐ近くには、なにやらお城があるとのことだったので向かってみることにします。
ここ忍城(おしじょう)は室町時代中期に築城されたとされ、戦国時代には『関東七名城』の1つとして伝えられています。また、豊臣秀吉による水攻めに耐え抜いたという逸話から『亀城』や『浮き城』とも称され、現在は県指定記念物に指定されているそうです。(世界ふしぎ発見感)
いちおうカラーでも撮ったんですが、白黒の方が雰囲気が引き立つかなーと思い大半をモノクロで撮影しました。
この城門の中も無料で入れるんですが、自転車があるのとそんなに時間的に余裕がないこともあり、観光はまたの機会に。
再び自転車にまたがって、今度は利根川を目指して行田市内を北上。
行田駅近くはまだ色々と建物がありますが、市内北側はもはや田園地帯。
ちょうど田植えの季節なので、まだ水を貼っていないところもちょくちょくあります。
こういう風景をモノクロで撮ると昔っぽい感じに。
電柱の少なさもあり、とてもレトロになりますね。
一方こちらはカラーバージョン。
水がきれいに張られていて、空を反射しています。もうしばらくして稲が育ってくると、このあたりも一面緑のじゅうたんに。
もちろん駅メモのチェックインも忘れません。育成育成。
お昼も無事間に合い、うどんを食べに松の木へ。
写真は中盛りですが、コシがあるため並盛で十分でした。
大盛りなんて食べた日には帰り道で100%リバースします。
食事を終えたら日陰で休んでいる猫と戯れます。
やめて…..そんな目で見ないで…..。
また帰る途中、作業用ヘルメットを被った中学生のテニス部のトレインを見かけました。
トレインと言ってもママチャリですが、この炎天下の中を黙々と進んでいく姿は圧巻。オーラが半端ないし、絶対自分よりも走れそう。
このあたり出身の父曰く、「あー、〇〇中学校だからあっちの方か。ここから15kmはあるから、多分試合しに来たんじゃない」とのこと。
「遠征試合ってこと?」と聞くと、「ここらへんは学校がまばらだから、遠征ってほどでもない。自分の時もそうだった」という恐ろしいお言葉が。
30度近い炎天下の中、15km離れた他校へママチャリに乗って試合をしに行くとは恐るべし……。