めんまに会いに秩父へ逝こう!あのはな聖地巡礼&美の山公園クライム!(後編)

前回までのあらすじ

なんかいつの間にか秩父行きが決定する

山伏峠でN氏に狩られる(K氏は黙殺)

道の駅あしがくぼで、帰り道を想像して絶望する←イマココ

「はい!というわけで秩父に僕以外無事に到着しました!」

「わーい、パチパチパチ」

「『前編は道の駅あしがくぼで終わったのに、なんでいきなり秩父に到着してるんだ?』という声が聞こえてきますが、それにはケルマデック海溝よりも深い深ーい理由があります。ズバリ、他に書くこと多すぎてめんどくさかったからです!

まあ実際に、道の駅あしがくぼ~秩父までは特に何もなかったので割愛。
いよいよ本命の「あのはな聖地巡礼」に入って行きたいと思います。

と、ここで聖地巡礼に入る前にちょっとした豆知識を1つ。
ネットで「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」を調べると「あの花」という略称が出てきますが、実はこれは間違い。正しい略称はひらがなで「あのはな」です。
これの理由は、タイトルを見てみれば一目瞭然。


そうです。一番右上の「あ」から一段ずつ左下へ階段状に斜めに読んでみると、「あ の は な」と読むことができます。これが正しい「あのはな」の略称の由来となっているわけです。
ただ、言われるまで気づかないくらいの凝った設定ですので、「あのはな」を「あの花」と誤解するのはしょうがない気がします。
かくいう僕も、ずっと「あの花」だと思っていたので偉そうに言えませんが。
(ただ下調べしている際に見つけたので、ここでドヤ顔で紹介させていただきました  ( ・´ー・`)ドヤァ)

ここは秩父市街地の入り口あたり。まっすぐ行くと、有名な秩父神社に出ることができます。
そこから少し進むと、観光案内所なるものを発見。円柱型のモニュメント?に「あのはな」のイラストが描かれていました。そこでいったんバイクを止めて記念撮影をすることに。

すると、のだいさんがおもむろにめんまの横に立ち、

「今、めんまと一心同体になった……!!!!」

「うわぁ…….」

と、謎の発言。
「いきなり何言ってるんだこの人…」となりますが、ここで反論しようものなら後でまた狩られることになりそうなのでノーリアクション。触らぬ神に祟りなしです。

ただ、ここよりも色々なグッズなどが飾られている聖地巡礼の案内所?的なものが西武秩父駅にあるらしいので、そちらへと移動します。
秩父は観光地として有名ですが、少しわき道に入れば完全な住宅地。そこに観光名所が点在しているというイメージです。

こんな感じのどこか懐かしいような街並みが続いています。
また少し遠くに目をやれば、武甲山などの山々が周りを囲んでおり、「山を越えてきたんだなぁ…」と実感できます。
ありきたりですが、僕もロードバイクを始めた当初は自転車で秩父まで来るなんて想像もしませんでした。

詳しい道はわかりませんが、とりあえず方角は分かっているので適当に小道をプラプラと進んでいきます。

「あ、間違えたこれ御花畑駅だ。もうちょっと先か」
「ほら、最近ずっとドラクエなんてやってるから!」

御花畑駅は西武秩父駅の一つ手前。ただ、「なんでこの距離に駅作ったんだ?」というくらい西武秩父の近くにあるので、目的地はもう目と鼻の先です。



で、ようやく西武秩父駅に到着!
そのまま改札前を通り過ぎて、ロータリー左側にある「秩父観光情報館」へ。
まず驚くのは、入ってすぐのところに「あのはな」や「ここさけ(心が叫びたがってるんだ)」の特設コーナーが置かれていること。
一番目立つスペースにこれだけのものを持ってくるとは、やっぱりそれだけ経済効果がすごいのかなぁ….
昨年大ヒットした「君の名は。」のように幅広い世代が好む青春アニメーションは、世間的な知名度も高いのもあいまって秩父市も大々的に推せるのかもしれませんね。

しっかりと聖地巡礼マップも一部いただいたので、どこからまわるかを決めましょう。
現在は西部秩父駅ロータリー前なので、ここから近い所に寄り道しつつ旧秩父橋を目指していきます。
とりあえず外せないのは、キービジュアルにもなっている旧秩父橋や作中に何度も登場した定林寺。この二つは是非とも行っておきたいところです。

「あ、そういえばさっきベルクありましたよ。秩父神社から駅に向かう途中に」

「気づかなかった….ならせっかくですし、ベルクで例のあれやりますか」

このベルクというのは、ゆきあつがめんまの父親に土下座したシーンで登場したスーパーのこと。
夕ぐれにスーパーの駐車場で土下座するというシーンは、かなり印象に残っています。

「え!?本当に土下座するんですか!?」

「割と人通り多かったよ?」

「じゃあなんのためにここまで来たんですか!ここでやらずにいつやるの!?(完璧なフリ)

「…………..」

「おぉい!!」

「まあまあ。でも自分でやるって言ったんだし、絶対やらせるからね?」

「もちろんやりますよ。ただ一人じゃできないので、のだいさんはめんまの父親役をお願いします」

という流れでANJの土下座が決定。
さっそくもと来た道を戻りつつ、ベルク東町店を目指します。

また、秩父市街には下の写真のような雰囲気ある建物が点在しています。
地元では見かけないので、眺めてるだけで楽しいです。

ベルクにはすぐに到着。自転車を駐車場の端に置いて準備を始めます。

「最初に画角合わせちゃいますか」←ガチ

「後ろにある建物あれですよね、形一緒ですし。ここら辺から撮ってるのかなぁ」←ノリノリ

(やっべぇ……いざとなったら恥ずかしくなってきたなんて言えねぇ……..!!!)

先ほどものだいさんが言っていましたが、このスーパー意外と人通りが多い。
しかも道路を挟んだ反対側に黒服のにーちゃん達がたむろっているという……
いや待って、この状況で土下座すんのかよ絵面カオスすぎるだろ

しかし楽しそうな二人の笑顔に負け、車の出入りや人が少ないタイミングを狙って……


(CAST)
ゆきあつ :ANJ
めんまの父:のだいさん
土下座しました(真顔)
ついでにのだいさんの顔を、めんまの父親のものに差し替えときました(ゲス顔)
(しかし納得のいかなかったのだいさんによって、まさかのtake2へ)

ということで、まずは聖地巡礼一つ目クリアです。
次は再び先ほどのモニュメントがあるところに戻って、その横にある秩父神社に行きます。
秩父神社の参道はこんな感じ。交差点にドドンと面しているので、とても分かりやすい。

まずは最初に参拝。
自転車を境内に置かせていただき地球ロック。人の目が多いところではありますが、用心するに越したことはないので、kokuneさんが持ってきていた長めのワイヤー錠と僕がいつも肩に掛けているチェーン錠を使って3台を1つにまとめます。

境内を歩くのだいさんとkokuneさん。お二人ともサイクルキャップを被っているのですが、僕は被らない派。というかサイクルキャップが何のための物か知らないので、被っていないだけ…..。

ちょうど中ではお祓い?をやっていました。
参拝の列は長いので、その間にお賽銭を準備。


参拝を終え、今度は秩父神社の聖地巡礼スポットへ。

ゆきあつのランニングのコースにもなっているこの秩父神社参道前。
また、じんたんが座り込んでいたシーン  ↓ もここ。せっかくなのでこれを再現するとしましょう。


今回はじんたん役をのだいさんが、めんま役をkokuneさんが務めます。

まずは画角とポーズ合わせをしてから、はいチーズ!

(CAST)
じんたん:のだいさん
めんま :kokuneさん
少しアニメの方とは細かいところが異なっていますが、大体合っているので良しとしましょう。

次の巡礼スポットは定林寺の予定ですが、時間もいい感じなのでお昼ご飯へ。
秩父はわらじカツや秩父そばなどが有名ですが、早くご飯にありつきたい+「別にコンビニ飯でも全然いいぜ!」という超平和バスターズ一行は、秩父神社の近くにあったファミマへピットイン。
各々昼食とご飯を買って、静かにコンビニ飯をかっ食らいます。

「ズズズッ、ガツガツムシャムシャ」(冷やし中華?を食べつつ、おにぎりを一心不乱に食べる音)

「ゴッゴッゴッゴッゴッゴッ」(2Lの天然水を勢いよく喉に流し込む音)

な、なんか僕には嵐の前触れのような静けさにしか思えないんですが……..。
さっきまでのはしゃぎっぷりはどこヘ行ったんですか(白目)てかこれ、キャッキャウフフの聖地巡礼ライドのはずじゃあ……….。

お腹も満たしたところでいざ出発!となったのですが、その直前に若い男性の方がのだいさんとkokuneさんに話しかけてきました。
聞くところによると、どうやら定林寺や旧秩父橋の方へ行きたかったようなのですが、道がいまいちわからない様子。そこで僕たちに聞いてきたようです。
のだいさんが巡礼マップを見せつつ、行き方を説明。
実はこの方、台湾から一人で「あのはな」の聖地巡礼に来たらしく、バッグの中からは秩父市街地全体が印刷されたデカい地図を取り出してのだいさんの説明を熱心に聞いていました。てか日本語うますぎワロタ。僕なんて英語を8年勉強してきましたが、「あ….あいあむANJ….?(なぜか疑問形)」くらいしか喋れないのにwwww

無事に説明できたようで、この方とも別れて今度こそ出発。
住宅街の中にある定林寺へ向かいます。

このように定林寺があるのは本当に住宅街の中。

「めんまおったwwww」

「wwwww」





やっぱりお寺なので、ここに流れる雰囲気は住宅街のそれとはまるで違います。
夜に一人で来たら怖くて失神するんじゃないかってくらい、木造の境内は静かです。
また、僕たちの他にも二人組の方が聖地巡礼に来ていました。


なんか座り込んで写真撮ってる人もいました。

とここでも、あのはなのシーンの再現をすることに。
再現するシーンは3つ。OPに出てくるこのシーンと

ゆきあつが数を数えているシーンと

ぽっぽがじんたんに土下座するシーンです。

ではまずは土下座のシーンから。

………….はい、薄々気が付いている方も多いかとは思いますが、土下座をするのは勿論僕です。
なんか2人から「え?ANJさんが土下座やるんだよね?」という無言の圧力を感じました。これっていわゆるイジメって奴じゃないでしょうか。否、そうに違いない。

「先に画角だけ合わしちゃうから、とりあえず土下座して」

「え?もうですか?」

「うん。あ、こっち向きじゃなくて、境内のほうに向かって」

「それだと画像と反対向きですよ。ほらみてくだs」

「まあまあまあまあ」

「wwwwwww」

という流れでなぜか余計に土下座する羽目に。
ていうか冷静に考えたらこれ、完全に言いくるめられてんじゃん!!!!

「じゃあ画角も合わせたので撮りましょうか。kokuneさん、そこで土下座している人の前に立ってください」

「こんな感じですか?」

「そうです、あっ、もうちょっとだけ前でお願いします」

「…………」



(CAST)
じんたん:kokuneさん
ぽっぽ :ANJ
という経緯を経て撮った一枚。
二人だけだと寂しいので、急遽三人にも出演していただきました。

お次はかくれんぼのシーン。
ゆきあつが目隠しで数えているやつです。


(CAST)
ゆきあつ:ANJ

最後はこのOPの1カット。
大変心苦しかったのですが、kokuneさんにはつるこの顔になっていただきました。

「すいません。今日なんか僕土下座しかしてないような気がするんですが。しかもする度に膝に砂利がめり込んできて痛いです。小学生のころにやらされた組体操の人間ピラミッドの記憶がフラッシュバックしてます

「wwwwwwww」

さて、これにて定林寺は終了です。
お次はすぐ近くにあるけやき公園へ。

端っこにある遊具を覗けば、公園と言うよりは空き地に近い感じ。
感動したのは、アニメと作りが全く一緒ということです。よく見てるなぁ……。

トンネルをくぐると世界線が変わるのか、向こう側に変な人が見えますね。

では、ここでも再現シーンを。
やるのはこちら。じんたんがベンチにどっかり座るシーンです。これを再現すると……


(CAST)
じんたん:ANJさん
猫   :kokuneさん
こうなりましたwwww
じんたんの座り方と、僕の「奥武蔵GLは嫌だ….GLは嫌だ….」という絶望感がマッチした素晴らしい一枚になったのではないでしょうか。
またのだいさんの提案で、kokuneさんがベンチの横に寝そべっている猫をやっていますwww

次に向かうのは目玉のポイントである旧秩父橋。
あのはなという作品を知らない方でも、キービジュアルを通して見覚えがあるという方も多いのではないでしょうか。

こちらは秩父橋。新しいほうですね。

ここを渡って旧秩父橋へ。

到着!
僕たちの先にも、いくつかのグループが記念撮影をしていました。

と、ここでのだいさんが自転車を置いて記念撮影を開始。
遠くに見える山、秩父橋、自転車をフレームに収めようとしますが、中々うまくいっていません。

「だめです!どういう画角でとればいいのか….」

「後ろのを収めたいですよね」

「そうよね」

必死に収めようとしますが、やはりどうにも画角が足りない様子。
ならば、とさらに後ろから撮ろうとしますが……

「ちょっ、撮ってんじゃないよ!」

「撮ってないですよ。言いがかりはやめてください」




こういう画角が足りないときは、大人しくパノラマ写真で撮るしかありません。
↓ 限界まで後ろに下がっても入らないので….

↓ こんな感じで無理やり入れます。

欠点はやはり歪んで直線に映らないところ。最悪、3枚くらい撮ってつなげて合成とかですね。

では、本命の再現ターイム!
やりたいのはこちらの画像。小さい頃の超平和バスターズがじんたんを先頭に駆けていくという一枚。
しかし、本日の超平和バスターズは2名が欠員。一人は山奥へ修行に、もうひとりは300km走って木崎湖へBBQをしに行きましたwwwww
というこは、残された手はもうひとつしかありません。

まずはこう撮って…….

さらに2枚目、3枚目……

カメラマンはアイカツおじさん。
偶然つけっぱなしにしていたアクションカムが、その制作の裏側をとらえていました。

すべて撮り終わると、ハイテンションで

「けっこういい感じに撮れたよ!」

「よっしゃあ!これであのシーンの再現が出来る!」

その後、テンションが上がったのかkokuneさんにも見せるのだい氏。
でもこの人のテンションが上がると、嬉々として山道突っ込んでアイ!カツ!するので気が抜けません。

てな感じで出来上がった再現写真がこちらになります。

【悲報】6人全員ぼくwwwwwww
(CAST)
じんたん:ANJ
めんま :ANJ
あなる :ANJ
ぽっぽ :ANJ
ゆきあつ:ANJ
つるこ :ANJ

↓(比較画像)

さらにこの勢いのまま旧秩父橋の階段下へ。

本日の聖地巡礼、最後のスポットとなります。
めんまが階段下で、じんたんが階段の途中で互いに向き合ってるシーンです。


(CAST)
じんたん:kokuneさん
めんま :ANJ

さて時刻はまだ1時台ですが、聖地巡礼を終えてのだいさんが予てから行きたいと希望していた「美の山公園」に向かいます。

「あ~、このあとまたゴリゴリ登らされるんですよね…..」

「いや登らされるんじゃなくて、登るんだよ。登るっていう選択したの君だからね」

「だって景色が良いっていうから…..。それに帰りはGL登るじゃないですか」

「僕は別に299登ってもいいよ」

「うわ、のだいさん恐ろしいwwwwww」

ただ本格的なヒルクラが始まる前に、まずコンビニへ行って補給をすることに。


kokuneさんに自転車を見てもらっている間に、のだいさんと補給食と飲み物を買いに行きます。

「登りながらおにぎり食べよ」

「いやいやおにぎりなんて甘えですよ!ほら、レジ待ちの横にある2kgの生米買っていきましょうよ!

「僕は炊いてあるやつがいい」

「でもこれ無洗米ですよ。汗とかでそのまま炊けるんじゃないですかね

「何言ってんの。それよりホントにお腹空いた!」

「いや昼ごはん食べてそんな経ってないですよ」

「めんまにお腹のご飯獲られた」

もうそれ生霊じゃないですかwwwwだから一心同体になるなとあれほど……..」

僕が買ったのは、ローディーの定番であるコーラとおにぎり。
ここからはしばらく登りなので、コーラで回復を狙います。


「そういえば美の山公園って登り口がいくつかあるんですけどどこから登りますか?」

「前にのだいさんが登ったルートは?」

「割ときつかったですね」

「のだいさんがキツイって言うくらいだと相当ですね….」

僕がコーラを飲んでいる間に、どうやら話題は「美の山公園をどこから登るか」になっている様子。

「実はここのすぐ真横に登り口があるんですけど、僕はそこを下ったことしかないので斜度はわかりません

  (………….)

「斜度分からないのはちょっと不安ですね」

「それにダウンヒルが長かった記憶があります

ここで一回、状況を整理しましょう。
今あがっているルート案は2つ。一つはここから少し離れた登り口から登るルート。しかしのだいさんが「キツイ」というほどであり、すでにヘロヘロの僕が行けるかはわかりません。
もう一つは、今いるコンビニのすぐ横にある登り口から登るルート。しかしこちらも分かっている情報は、「ダウンヒルが長い=登りが長い」ということのみ。斜度も不明です。

と、ここでANJの灰色の脳細胞が一斉に活性化、スーパーコンピュータ並みの演算速度で「どちらがより楽そうか」を評価し始めます。

1秒弱ほどの間をおいて演算完了。その結果は「すぐ近くの登り口から登る」となりました。
理由としては、「登りが長い→斜度が緩いダラダラ坂道のはず!」というもの。わざわざキツイと分かっているルートを登るよりも、おそらく勾配が緩いルートを登る方が脚に優しいはず。

そうと決まれば、まだ相談している二人を自然かつ迅速にそちらへ誘導する必要があります。
ということで、

「あの、わざわざ離れた登り口から行くより、こっちのルートから行った方がいいと思いますよ。距離が長いってことは斜度もおそらく緩いでしょうし、ルート開拓にもなります」

「あーたしかに…」

「いやでもホントに勾配分からないよ。勾配キツくて長いってこともありうる

「それにここから定峰峠も近い(←帰りのルート)ですし、ここから登って同じ道下って定峰に行った方が時間的も短縮できていいかと」

「….じゃあ、そうしますか」

これで僕の生存は決まった……..!!
それでは、いざ美の山公園へ行きましょう!


「くっそがああああああああああ!!!!」

「だから斜度分からないって言ったじゃんwwwww」

「wwwwwww」

なんと最初から斜度が10%を越えてくるという意味わからない仕様。
30秒も経たないうちに僕の脚は死にました。策士、策に溺れる。

しかもここでのだいさんが非情な追いうち。

「先輩!勾配が11%もあります!」

「11%!?」

「12%…….13%!」

「後輩!報告しなくていい!心が折れる!」

なぜか楽しそうに勾配をリアルタイムで報告してくるのだい氏。
このまま続けられると間違いなく頂上に到達できないので必死に止めます。
GPSログもろくに取れない僕のポンコツiPod touchの唯一の良い点は、勾配が表示されないところですね。

「7.9%….8.4%、8.5%」

「いいです、大丈夫です」

なぜか報告を再開したのだいさん。この人やっぱり鬼だわ (確信)
すかさず止めますが……

「….8.7%」

「ふぁーwwwwww」

僕の味方だと思っていたkokuneさんがまさかの裏切り。やっぱりローディ―は信じちゃいけないんですねよくわかりましたありがとうございます。

「でも数字ほどじゃないですね」

「そうですね~」

しかしそれだけ登らされるということは、その分景色を良くなってきているということ。
稀にあるご褒美区間から見ると、秩父の街がもうかなり下に。
おかしい……さっきまであそこにいたのに…..。


途中に展望台があったので休憩兼撮影タイム。
そして心を折る残酷な地図も。(白目)
僕たちが登ってきたのは、一番下のウネウネしまくってるコースです。




「…..なんか、これループしてません?」


「してないですよ」


「いや!この景色はさっき見た!絶対ループしてる!」

いつのまにか超平和バスターズ一行は、ループ世界に入り込んでしまったようです。
昭和58年6月を乗り越えなくては…..。とりあえずこのままじゃ頂上までたどり着けないので、だれかシュークリーム買ってきてください。

すると急にのだいさんが、

「だからいま1秒ごとにぃ~世界線を越えてぇ~♬……..なんの歌か知ってる?」

知らんわ!!!!今こっちはそれどころじゃないわ!!!
煽っとんのか!!!!

「…..ま、まどマギですか?」


「ちげーよ!」


「え、アイカツ?」

「ちげーよ!シュタインズゲートだよ!シュタゲ見てないっていうのは中二病としてダメだよ」

そんなん知るかぁあああああ!!!!!
コードギアス見るかシュタゲ見るか迷って、結局コードギアス見たわぁああああ!!!

ただでさえカツカツの体力がさらに減り、魂が口から出ていきそうになりますがなんとか堪えます。

もう口も開く余裕がないので、華麗に登っていく2人をひたすらパシャパシャ撮ります。


のだいさんの自転車は蛍光色が目立つので、モノクロにすると結構映えます。

こちらはkokuneさん。

頂上の寸前で右足を攣りかけ、再びアイ!カツ!アタックをくらうという出来事もありましたが、なんとか美の山公園展望台に到着!


これだけ登ってきただけあって、まさに絶景!
美の山公園は周りに隣接する山が無いため、公園にいくつかある展望台から秩父の街を一望できます。
この日は雲の具合もよく、光のカーテンも拝めるというラッキーデーでした。

写真左側には遠くに武甲山が写っています。

こちらは武甲山とは反対側にある展望台から見た景色。
右に見えるのは秩父高原牧場です。
また、山肌の濃い箇所は雲の影。明るいのは光芒が差し込んでいる場所です。

そして、

【訃報】ANJ、無事に美の山に散る。

「まるで眠りにつくように静かに息を引き取りました…..」

「美の山に着いたときは元気だったのに…..」

さて、しばらく頂上の休憩所で休んでから今度はダウンヒル。
いつもは苦手なダウンヒルですが、ここの下りはカーブが多くて下っていて楽しいと感じるコースでした。

さて前にも書いた通り、ここから定峰峠に入って299を回避して東京に帰っていきます。
しかしすでに太ももにはほとんど力が入らず、「これで峠入ったらマジで帰れないんじゃないか?」と真剣に悩み始めるほどの状態。
もうほとんど無言でひたすら二人の後ろをついていきます。

いつもならダラダラと登れる勾配の坂も、美の山で削られた脚では踏み込めず「これでは日が沈む前にグリーンラインを抜けられない」と判断。
二人と話した結果、定峰を経由して白石峠まで行ってから、ダウンヒルして明覚駅に行こうという結論へ。

長ーい白石峠を下って…

八高線・明覚駅へ到着。
ここで僕は拝島へ向けて輪行、お二人は自走で帰路へと着きます。


明覚駅は人生初の無人駅。
というより、日曜のこの時間は駅員がいないだけだと思いますが。




なんかすごいレトロな電車にのります。
まさかの2両編成。



ということで、なんとか帰宅。
131.4kmの聖地巡礼ライドが終了しました。最後は脚がもたずにルート変更・輪行でお二人に迷惑をかけてしまいましたが、とても楽しいライドとなりました。のだいさん、kokuneさんありがとうございます。

…….あ、そういえばのだいさんが「めんまと一心同体に~」とか言ってたし、せっかくなのでクソコラづくり。
なんか女装したゆきあつみたいになっちゃったけど、これでいいでしょうか。(ゲス顔)

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